子供の発達に不安や心配ごとがあると、親は検索したりしてまず調べることが多いかと思いますが、
そこに、困っていたら相談はこちらへ
的な文言に出会います。
困っていたら??
育児していると、親が子供の対応に慣れて困っているという感覚がない場合がある。大変だけど、困っていない。
家族の中ではうまく回っていたり、
親の経験からこんなもんだ!
と最初は大変と感じていたとしても親のスキルもあがり、慣れてくることがある。
視点として、幼稚園、保育園、小学校で集団生活ができるか心配だな、、という見方が大事かな?と思いました。
問いかけ次第で親の動きも変わります。我が子は、集団でどうなるのか?待てるのか?など心配でしたので年中さん時代に相談しました。
初めての子育ての場合、経験が無いので、どこまでが定型発達でどこからが発達障害なのか、
もって生まれた性格なのか、一時なのかずっと続くのか、心配や不安は成人後もつきないかも知れません。
また、感覚器(弱視や難聴など)に問題があれば、臨界期を過ぎると取り返しがつかないこともあるので、
早期発見し対応ができれば、放置するよりは結果が良くなることもあります。
相談する時期については、早い方が良いという印象がありますが、必要性を感じた時に、まずは
ご相談されたらと思います。時期が対象外でしたら、別の所を知るキッカケになるかも知れません。
親御さんの慣れもありますが、お子さん自身、何が困っていて、どんな配慮が必要なのか、他人との違いが
分からないので、訴えること自体難しいですよね。
周りから言われて気づくこともあれば、何か変かもと思っても親御さんの受容が難しくて、そのままに
してしまい、お子さん自身困っていても配慮を受けられないなど、いろいろですね。
全盲のお子さんに対して、「なぜ見えないの?」と自責の念にかられる親御さんもおみえですが、
「なぜ見えないの!」と怒鳴ることはないと思います。
発達障害の場合、パッと見て分かりにくいので、「なぜ、できないの!」と怒鳴ってしまうことも
あるようですが、本人にとっては、無理なものは無理で、本人も自分の不出来・不器用を悩むこともあります。
小さい時は、まだ言葉にできないので、イライラして癇癪を起こすこともあります。
発達傾向があれば、親御さんが対応方法を知ることで、親子ともどもストレス軽減に繋がるかも知れません。
「通常」と捉えていることを相談することは基本的にないと思います。
通常とは異なる「何らかの差異」を認識して、「相談するべきことかもしれない」と捉えるのではないでしょうか?
その差異についても捉えやすいものと、捉えにくいものがあると思います。
全盲の方の「見える・見えない」のように、誰もが簡単に判別できる明確な差異は容易に捉えられます。
しかし、「見えるけれど見えにくい」や「理解できるけれども理解しにくい」のように程度や質的な問題については、他者の痛みや疲労が自分とどの程度異なるのかわかりにくいように、差異を捉えるのは難しいと思います。
子供の発達については、赤ちゃんの何もできない状態から、段階的に成長してできることが増えます。
成長は個人差が強いため、何らかの差異があったとしても、個人差との違いがわかりにくいです。
また差異は突発的では無く、日々の生活の中でゆっくりと発生するため、慣れることもあり、やはり認識することが難しいと思います。
そのため、生活が大きく切り替わる社会的な変化のタイミングが、課題を認識するきっかけになりやすいのではと思います。
課題を認識するきっかけとして、私は就職してから、自分の聞き間違い(APD)は
叱られることだと認識しました。
母も聞き間違いが多く、家庭では、聞き間違えも聞こえたままオウム返しをするので
「何でそんなふうに聞こえるの?」「全然違う言葉だね」など笑い事だったのです。
会社で聞き返すと「ちゃんと聞け!」「集中しろ!」と叱られます。
確かに、環境が変わる時が知るきっかけになりました。