問題用紙が拡大されない場合に簡易的な拡大読書器を使うと良いかも?と助言いただき、子どもが使ってみました。(中学生)
結果、時間が取られる。
スピードを要求される場では逆に大変で、全体把握もできず、やはりプリントを拡大してもらった方がよいということでした。普通のサイズと、拡大、両方がよいと。拡大読書器は電源確保も大変です。充電ももたない。
確認したい文字も確認できずに問題を解いていく。ポロポロ点数を落としていく、、見えたらなあ、、時間があればなあ、、延長が許されない場所では辛いようです。
適切な配慮さえあれば、実力が発揮できるのに、それがかなわないのは、とても残念なことです。
まだまだ合理的配慮が実行されない場もありますね。
音声読み上げや代筆という方法は難しい環境でしょうか?
ありがとうございます。配慮が叶いにくい場所でしたので難しかったですが、悔しい気持ちになりますね。音声読み上げ、あると便利ですね。よく考えたら、なぜテストは眼からだけなのか疑問ですね。
テストを実施する側からの視点では、聴覚を利用した問題(録音媒体など)よりも、視覚(紙媒体など)を利用した問題の方が圧倒的に利点が多いからです。
俗に、人が得られる情報は視覚が8割と言われるのもこれらの特性が影響していると思います。
・音の説明は再生速度などに縛られ、聞き逃しなどに個別で対応しにくい
・視覚では一覧で表示することができ、問題の前後にも移動がしやすい
・言葉では説明が困難なものでも、図や色分けなどで説明もしやすい
・テープなどより紙の方が、多くの人数に対しても、安価に個別対応(1人毎に配布など)がしやすい
・録音の不具合と、紙印刷の不具合では、紙印刷の不具合の方が素早く発見しやすい
・紙の場合、アンダーラインや番号をつけるなどのマーキングが容易であり、思考過程などを書き込むことなども可能
・保存・管理がしやすい
etc
そうですよね。詳しくありがとうございます!
こうなってみて、今まで障害を持ちながら進学、就職された先輩方の、並々ならぬ努力に感謝です。
眼の情報が多いだけに、重要であり、読み取るのにそこだけ音声がでるとか上手く連動している製品がでたりするとよいですよね。
lemon 様
こんにちは。
学校での授業や、予復習、一斉テストについていくのは大変で、とてもおつらいですよね。
私も、子どもの頃、早朝まで起きて勉強していて眠れなかったことを思い出して、胸が痛いです。
私の時代はこのようなものはなかったのですが、マルチメディアデイジー教科書をご存じですか。
https://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/daisytext.html
中学生向けのものもあるかわからないのですが、お役に立てたらと思います。
また、WORDの機能で、"Save as DAiSY"というアドイン(追加機能)もあります。
https://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/software/save_as_daisy.html
こちらで簡単な図入りのテキストを作れるかもしれません。
また、最近のWORDでしたら、「イマーシブリーダー」という機能があります。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/offitech/1379251.html
背景色・フォントを自由に変更できて、読み上げができます。
もしPCなどデジタルデバイスを使用してのテストの受験を許可してもらえましたら、以上のような機能も役立つと思います。
パソコン使用の配慮が得られた事例 → https://www.treasure-max.fun/dysgraphia-ra/
ちなみに、Google Chromeで、動画を見ていると自動字幕起こしのウィンドウが出てくるように設定することもできます。
https://mojiokoshi3.com/ja/post/chrome-jimaku-translate/
YOUTUBEや学びエイドなどの動画での学習の、聴き取りや確認に役に立つと思いますので、もし必要であればぜひ!
試験を行う側にとっては、デジタルデバイスが主たる不正の原因であり、また不正防止の対応が難しいものの代表です。
そのため、全ての電子機器の使用を禁止する方向に向かっています。
前年許容されている場合でも、全国で1例でも不正問題が発生すれば、翌年から突然全面的な使用禁止に変更される可能性を心配しています。
この背景には不正技術が大幅に向上したことがあります。
電波妨害などの通信制限を行ったとしても、特殊な機器を付け加えることで外部と交信が可能です。
通信機能がない機器でも、分解による内部の不正改造などで、機能を追加した事例もあります。
機器内部の不正改造も部品が小型化しているため、発見が困難となっています。
盗撮手口にみられるように偽装技術も多様化しており、空港などのUSBコンセントからのマルウェア感染などのような特殊技術も開発されているため、試験官が機器に不正があるかどうかを判断することは困難です。
デジタルデバイスへの厳格な対応は教育の試験現場だけではなく、セキュリティや不正防止に関わる全分野に波及しています。
そして競艇や競馬などの不正記事に見られるように、スマートフォン持ち込み自体が厳しく制限されているのにもかかわらず、不正は個人の問題では片付けられないほどの事例が発生しているため、業界としてはますます対応を厳格にせざるを得ない現状があります。
「騎手6人スマホ使用で30日間の騎乗停止 ボート&競輪では1年間の出場停止処分も」Netkeibaより
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=229840
sasa様が紹介されているように、普段通われている学校など、既にデジタルデバイスを使用することが許可されていて、信頼を獲得している環境ならば、試験などに対するデジタルデバイスの活用は許容される可能性があると思います。
どうしても対応が難しいのは外部の試験です。
CBTなどに見られるように、教育分野でもデジタル技術の活用は取り入れたいと基本的に考えています。
また、視覚や聴覚などの問題にも配慮したいとも思っています。
しかし、不正ができる手段が存在し、しかもその方法が拡散しやすく、実際に少なくない事件が発生しています。
不正によって人生の機会を失う人を増やさないことも当然求められており、対応を厳格化しています。
この問題には資金の問題も絡んでいます。
試験を実施する側がデジタルデバイスを準備できれば不正がかなり防げるのですが、少子化で生き残りをかけるほど厳しい高校や大学にとっては、それらの機器をサービスとして用意したり、機器のアップデートに対応していくことは困難な状況です。
いろいろと厳しいお話しをしてしまいましたが、それでも諦めずにいろいろなことにチャレンジしてもらいたいと思います。
大変な状況に思えるかもしれませんが、全盲の方のように、より困難な状況の人も頑張っています。
また、戦争など、より困難な時代を生きた人たちも多くいます。
日本という国を見ても、戦後は焼け野原の状態で、今よりずっと厳しい状況だったと思います。
しかし、その後の努力で高度経済成長期を通じて日本の経済力を世界トップクラスまで回復しています。
私も光過敏になったことがきっかけで、低光刺激製品の開発などの新規事業に取り組むようになりました。
諦めずに、できることに取り組んで、今を大切に生きることができれば、かならず道は開け、楽しい人生が待っていると信じています。